※登場人物の友人、ならびに家族らの名前は全て仮名です
今日は、先日に引き続きバリでの夕食のお話しなのですが、
バリ人の友人マデ男たちは、普段は一体何を食べているのか……
ちょっとそこに迫ってみたいと思います
こちらがマデ男とその妻、リリー。
小学生と中学生の男の子が二人おります。
前回、マデ男のお家での食事は大変おいしく楽しいものではあるけれども
奥様の手料理を頂くわけでもなく……と書いたのですが(前回の記事はこちら)
何を隠そうこのリリーちゃん、お料理がとっても苦手
バリの食事を食文化的に説明致しますと……と言いましても
昔、文化人類学の本で読んだ受け売りなんですけれどもね
でも、一般的にはこういう風である、とされているのが……
バリでは朝食だから、夕食だからといって
「はい、ご飯の時間よ、さぁ、みんな座って座って」
「いただきま~す」
……ということがなく、一家の主婦、お母さんだったりお嫁さんだったりが
朝に家族の一日分の食事を一気に作ってしまうそうです。
そして、それぞれが、それぞれの都合のいい時間に台所で勝手に食べる……
というのが一般的らしいのですが、一般的といったって多種多様になってきたこの時代ですものね、
古き良き文化を守っているほうではあるバリでも、やっぱりどんどん変わってきてると思いますので
どこまでどうだかは、私はちょっとわかりません、すみません m( _ _ )m
ただ、バリの中でも都会以外の、今なお昔と変わらない生活をしているようなところでは
昔ながらのこんな日常が繰り広げられているのではないでしょうか……とは思うのですが……。
そして、そんな光景を異国の私が想像してみますと、
お母さんは朝にご飯を炊き、石の臼で香辛料を砕いて混ぜ、それを調味料としたお惣菜を
炒めたり、煮たりしながら作っているのではないかしらん
と思うのでありますが、リリーは全くもってそんなことをいたしません、はい、できません
私事で大変恐縮なのですが、私の母親もバリへはよく行っておりまして、
最近では一人ででも滞在して帰ってきたりもするのですね、
でも、まぁまぁ結構な年齢という事もあり(本人はこんなこと言えば怒っちゃうと思いますが)、
そういう時には必ずこの友人家族にお願いして、いろいろ面倒をみてもらっています。
そんななか、お家にもよく行き、食事もしょっちゅうよばれるそうなのですが、
昔こそ、近くのワルンで何種類かのお惣菜を買ってきては
「これどう?」「これは食べられる?」「ママ(母のこと)、おいしい?」と
日本人のおばさんをいろいろ気遣ってくれていたらしいのですが
すっかり本当の家族同然のようになった今は
「う……ま、また……?」と心の中で思うほど(さすがに口にはできないようですが)
朝は目玉焼きとご飯、昼はテンぺとご飯、夜はインスタントラーメンとご飯……
かたくななまでの強固なローテーションだとか
(※テンぺ = インドネシアの大豆発酵食品で納豆を押し固めたようなもの。
味は納豆ほど独特ではありませんが、それなりに大豆を発酵させた味はしっかりします。
テンペゴレンといって揚げたものがよく食べられ、腸の働きに良いなど日本でも
注目され、健康によいとされている食品です)
これを「バリの一般家庭では……」と言うと、
ぜぇ~ったいに多くのバリ人から怒られるとは思いますが、
マデ男くんちも一応一般家庭なのでありまして……
でもまぁ、お料理が苦手な奥さんの一般家庭という事にしておきましょうか
でも育ち盛りの男の子が二人いるのに大丈夫なのかしらとちょっと心配。
そういえばチビたちは、時折一緒に外食をしても野菜が嫌いで食べません
ある時母が「リリー、お料理あまり作らないの?」ときくと「うん、私、料理は下手なの~」と
ほがらかに答えたそうです
うん、うん、いいよね、リリー♪ お料理なんて出来なくってもね♪
……と言いながらも、おふくろの味に憧れるがごとく、バリの手料理に憧れる私。
でも、リリーにお料理上手になってもらうより、
自分でバリ料理にトライしてみる方が早い……のかもしれません
リリー、いつか私がバリ料理でおもてなししちゃうかもよん 待っててね
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