インドネシアの食文化に、日本ではあまりみられない……といいますか
カタチが異なる「ブンクス文化」、言わば「お持ち帰り文化」というものがあります。
日本でも「持ち帰り寿司」なんかがありますし、
もちろんハンバーガーショップでは「テイクアウト」と言えば袋に入れて持ち帰れます。
でもそういうのとは少し違うお持ち帰りの「ブンクス」。
本来、インドネシア語の「ブンクス(bungkus)」という言葉は「包む」という意味ですが
私が初めて知った「ブンクス」、そして多分、一番一般的な「ブンクス」は
ご飯とおかずをバナナの葉で包み、持ち帰り用に作ったお弁当的なもの。
今ではバナナの葉でなく、それ用に加工されたセロハンでコーティングされたような紙なども
多く使われていますが、やはり時代なのでしょうか……。
また持ち帰り用のお弁当的なものと言いましたが、見た目、内容は別として、
ワルンなどで買い求め、外、または家に持ち帰って食べるという様式のことを指してます。
ちなみにワルンというのは……
食堂やきれいなレストランにも「ワルン〇〇」と名付けられたりすることもありますが、
ここでは昔ながらの簡易食堂のこと。
簡易食堂はよく飲料水やジュース、タバコ、小間物販売と
兼ねていたりすることが多いのですが、地域密着といいますか、
こんなところにも? というぐらい、いろんなところにちゃんとあるので
地元の人が今でも日常的に利用する大変便利なお店です。
とまぁ、そういうところで買って、職場や家に持ち帰ったり、外で食べたりするわけですが、
外を歩いてますと、バリ人、インドネシア人たちが店先に座り
紙皿のようなものを片手で持ちながらご飯を食べているのを非常によくみかけます。
それがこのブンクスなのですね。
そして、もうひとつのブンクス、(実は今回お話したいのはこっち)
それが「包んでいただけますぅ~?」というもの。
これ、初めての時はけっこうそれなりに衝撃でした。
話せば長くなりますので割愛しますが、
体調が悪く、食堂であまり食べられずに残して帰ろうとしたら
ブンクスしてあげるから持って帰りなさい、というもので
発泡スチロールのようなパックに、お皿に合ったもの全部を入れてくれてるのです。
まだ若き日、日本では考えられないことのように思いましたので
「あ~、食べ物を大事にするっていいなぁ」とか
体調が悪いから「後で食べなさい」と包んでくれるなんて優しいなぁと感動したりもしました。
そして、だんだんバリ・インドネシアを知るにつれ、
レストランや食堂などでも普通に「この野菜炒めと~、魚と~、ご飯……持ち帰りで!」
と言えるものだとわかってき(汁ものでもなんでもビニール袋に入れてくれるのですが)、
今では、たいていのものはお持ち帰りできるのだという認識になってまいりました。
(いいのだろうか……)
そして今回もいろんなところで「Bisa dibungkus ? 包んでいただけますぅ~?」を連発。
友人宅の夕食時にワルンでおかず色々、ブンクス。
ホテルに帰ってあとでゆっくりこれで飲もう♪ とレストランでブンクス。
料理としての持ち帰りはもちろん、レストランで自分のお皿のものを包んでくれる時も
決して誰もいやな顔一つせず「どうぞ!」とブンクスしてもってきてくれるんです。
こういうとこ好きです、インドネシアの
そんなブンクス文化がお気に入りの私ですが、
「やっちゃいました~」的ブンクス、番外編がありました。
それはな~に?
はい、これは次回にお話しします。
それでは発泡スチロールブンクスでさようなら♪
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初めてコメントいたします!
いつも「なるほど~」と大変参考になります。
バリ島が大好きで、過去3回行っているのですが
いまだにブンクス未体験です…やってみたいです…。
またバリに行きたくなってしまいました~
バリは行けばいくほどはまる不思議な魅力のある島だな~
と思います♪
投稿情報: tomo | 2010/10/02 19:04
コメントありがとうございました♪
ホントにバリ島は、行けば行くほど、知れば知るほどはまっていく不思議なところですよね。
ブンクスは是非初めの一歩を勇気を出して経験されることをおすすめしたいです♪ また新しいバリを体験できると思いますよ♪
でも一度してしまうと、何かのスイッチが入ったように何でもブンクスしたくなるのでそこのところはお気を付け下さい ^^
ブンクス体験したら是非教えてください!!
投稿情報: 華(Hana) | 2010/10/03 15:19