2回にわたってバリ島のベモのことについて書いたわけですが、
いよいよトリを飾るのは……そう、恐怖のベモ体験
それは……暑い暑い夜のことでした……(ま、バリですからね)
私がベモに乗っていますと、20代位の白人女性が一人で乗ってきました。
乗る前、その女性はホテルの名前を告げ、その方向にいくかどうかというようなやり取りを
運転手さんとしていたように思います。
(なにぶん、英語は苦手なので細かいところまではわからないのですが……)。
運転手さんは「OK、OK」というような感じでその女性を乗せ、再びベモは動きだしました。
しばらくして彼女は「あ、このへんです、ここで結構です」と言いました。
……以下、なんとなく雰囲気で伝わってきた会話でお届けします。
運転手「ここ? あぁ、さっき言ってたな、**ホテルだな、じゃあ、ホテルまで行ってやるよ」
女性「え? いいわよ、大丈夫、ここで降りるから」
しかしベモはもうホテルに向かうために路地を左に曲がっています
(ちなみにこれはルート外の道です。乗ってる人数が少ない時など、運ちゃんによっては
突如、チャーターベモと化してしまいますので、特に車内に自分たちだけ、という時には
お気をつけあそばせ)。
運ちゃんが勝手に曲がってしまったと言いましても、
このサヌールの目抜き通り、ダナウ タンブリガン 通りは海岸と平行してはしっており
路地を海側に曲がると 200~300mもしないうちに海岸に出ますので、
彼女がその通りのホテルに泊まっているのであればいずれのホテルであろうとも
ほどなく到着する事はわかっていました。
運転手さんがバックミラー越しに私の顔をみて「いいかい?」ときくので「どうぞ」と答えました。
その時は夜だったのですが、曲がると外灯はほとんどない暗い道で
女性が一人で歩くなんて、絶対にやめた方がいい道です。
心の中でその女性に「よかったね~、料金は上乗せされるかもしれないけど
とりあえず安全にホテルに着くものね」と思いました。
そしてほどなくしてそのホテルの敷地にベモは入りました。
女性も「やっぱりここまで連れてきてもらってよかった」という感じで
運転手さんに「サンキュー」と言いました(これは私でもわかる)。
でもここからがまずかった それを言っちゃうとダメなのよ~
「……いくらですか?」
果たして、運転手さんは……
なんと……!!
「Rp.50.000」 ですって……
思わず私は「Aduh アドゥー....あらら~」と声を出して言っちゃいました。
すると運転手さんはまたミラー越しに「シッ!」って。
女性はメラメラと怒りがこみ上げ「なによ! だからあそこで降りるっていったじゃない!」と
応戦していましたが、時すでに遅し……。
私は、と言いますと「そんなのかわいそうでしょ」と女性の肩を持ち
運転手さんに交渉してあげたいのはやまやまなのですが私にはそれはできません。
これは昔からインドネシアを旅していて思っていることなのですが、
現地の人の利益を旅行者の私が少なくしようとする権利なんてありません。
明らかな不法行為や犯罪なら、その場で私のできることを何としてでも
解決を試みますが……みんな必死に生きているのです。
私も必死で生きています。彼ら、彼女らも必死で生きているのです。
私が払った一人Rp.3,000というのも、通常はやっぱりRp.1,000だと思っています。
でも自分で納得して乗っているからいい、と思えるのです。
同じインドネシア人でも、旅行などで他の島から来た人は多めに払うといいます。
しかもインドネシアは「Zakat ザカッ (喜捨)」や「Gotong-royong ゴトンロヨン(相互扶助)」という
概念、精神が広く、しっかり根付いてる国。
本当は私も、ああだこうだ言わず、喜んで払える人になりたいのです(……が、まだまだ)。
と、言いつつも、後々にになって気づいたことが……!
タクシーは……タクシーの初乗りは……Rp.5,000なのでした
二人でベモに乗るぐらいなら、タクシーに乗っていた方が安い?
しかもエアコンまで効いている……。
次からはやっぱりタクシーでしょうか、それでもやっぱりベモでしょうか。
まぁ、タクシーがRp.5.000 と言ってもちょっと乗ればメーターも上がりますし、
Rp.5.000 だけ払って降りるわけにはいかないのが現状なので(←チップがいります)
やっぱり近場はベモでしょうか……。
そんなこんなで、やっぱり手ごわいバリなのに……それでもやっぱりバリが好き
恋は盲目を地でいく私です
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