前回は、私が思うバリ人気質の明るく、陽気で、誰とでもすぐお友達のようになっちゃう、
というようなところを書いたのですが(その記事はこちら)、
今日はちょっと厄介な部分
昔、アルジェリア(アフリカ大陸の一番北に位置するイスラム教徒が99%のアラブの国)に
赴任していた知人に聞いたことがあるのですが、
個人経営のお店などはもちろん、郵便局や銀行、市役所、公共の機関でも
ペチャクチャと職員同士、はたまたお客さんとおしゃべりをして
列が一向に進まない時があるのですって。
次が自分の番だ、という時でもなかなかそこから進まないのだそう。
そして「早くしてくれませんか」や「ちょっと急いでるんですが……」と言っても
「私は、今この人とおしゃべりをしているので、あなたは待たなければならない、それは仕方がない」
という彼、彼女らの道理を説明してくれるらしい……
でも、「そ、それは……」って感じですよねぇ
日本人からすれば有り得ない、と思わざるを得ない話。
ところでこんな話は聞いたことはありませんか?
どこの国だったかは忘れてしまいましたが、「〇〇にはどうやって行けばいいのですか?」と聞くと、
たとえその場所を知らなくても「ここをまっすぐ行って突き当たりを右だ」などと
とりあえず教えてくれるのですって
いやぁ……それは迷惑でしょ……って思いますよね、普通……
でもその国の文化の道理では「知らないからといって、困ってる人に何も教えないのは不親切だ」
ということらしいです。いえ、「知らないって言って下さい」って感じなのですが
そこでバリ人気質のある一面。
最近、確信をもって思うようになりました……バリ人もそういうところあるんです。
道はさすがにむちゃくちゃを教えられたことはないですが、
「この辺でおいしいレストランありませんか?」とか
「おすすめのお店ありませんか?」っていうこの手の質問……
もう……知ってもない、行ったこともない、名前を聞いたことあるだけ、
それなのに「うん、あそこはいいよ」ってな感じで教えてくれちゃうのです
やっぱりどこかの国の「困ってる人を前にして教えないわけにはいかない」という
優しさが裏目に出るというパターンなのでしょうか……
あるホテルにいた時のこと。
夕食のために外出しようとしまして一人のホテルマン……役割で言えばドアマンでしょうか、
はっ……そういえば、バリのホテルはオープンエアのところが多いですから
ドア自体、数軒のホテルでしかみたことがなく、それ故にドアマンらしき仕事をしている人も
ドアマンだとは思ったことがなかったですね~
でもドアがないだけで、彼らはやっぱりドアマンなんですよね~。
(でもこの後調べてみましたら、ドアマンの「ドア」はホテルのドアでなく
「車のドア(をお出迎え、お見送りの時に開閉するから)」という説も……)。
話は戻りまして、そのドアマンにですね
「近くにおすすめのイタリアンレストランはないですか」と聞いてみましたところ
2軒ほど教えてくれたのち「でもイタリアンレストランとなると……」と
ある1軒のレストランを教えてくれました(初めの2軒は有名レストランではありましたが
イタリアンではなかったのです)。
そしてそのレストランにタクシーで行きますと、
まず、ここも全くイタリアンではないうえに(イタリア料理が一皿も、パスタさえもなかったです)、
値段が高~い
敢えて日本円で書きますけどフツーにメインディッシュが3000円とか4000円とか……
ワインもお手頃価格のものなどなく、容赦なく1万円ちょっと手前~ という感じで
完全に日本でも「ちょっとしたレストラン」的です……それでも、全てがこの金額に
見合っていれば何も文句はないのですがね……あ、思わず思い出してブルーになっちゃいました
いやいや、こういう話をしたかったわけではなく……
そう、ホテルマンのあのお兄さんですよ~、
よくわからない時は「いや~、ちょっとわからないです……すみません~」って言いましょうよ~
って思ったのですね。
そしてまたまた登場しますバリ人の友人「ワヤ男(仮名)」です、
あるときジンバランカフェに向かいました。そう、店先で魚屋さんのように魚介類をならべ
煙をもうもうと上げながら焼いているお店群です。
食べるのは海を見ながら……夕方にはサンセットも美しく……いいのですよね~
今は数も少なくなったらしいですが、当時は何十軒と、全てを把握できそうな数ではないぐらい建ち並び、
どうやって店を選んで入ればいいのかわからないぐらいたくさんありました。
でも私は以前から何度か行っているお店があり、おいしいですし特になんの不満もなかったので、
その時もそこに行こうと思いつつ、ワヤ男ファミリーを誘って出掛けたのですが、
道中、ワヤ男が「お店、もう決めてるの?」と聞いてきました。
「うん、いつも行くところだけど……どこかおすすめのお店があったら教えてよ♪」と聞きますと、
「〇〇っていう店があってね、そこはとても安くておいしいんだよ、いいよ、そこは!」というので
違うお店も、いいお店なら行きたいなぁ~、と思いワヤ男に任せることに。
そしてジンバランカフェと言われるレストランが並ぶ通りに入り、ワヤ男は徐行(ワヤ男の運転です)。
「えーーっと、どこだったかな……確か……」
南下したもののお店が途切れたため引き返し、
初めに見たあたりよりさらにさかのぼって北上するも見あたらず……。
ジンバランカフェはこのあたり一帯と、もうひとつ違うエリアにお店群が集まっているので
「そっちの方じゃないの?」ともう一方のエリアへ。
しかしそこでも見つからない。
「おすすめなんでしょ~ 行ったことあるんでしょ~」と思いつつも黙っている私。我慢、我慢。
そして「あらあら、もう全部お店みてまわっちゃったけど……見つからなかったわね」と言いたくなる
3秒前! ワヤ男が「あ~、やっとあった、ここだよ、ここ、ここ!」といい車を降りました。
でも私は気付いています……「〇〇っていう店があるんだ」っていったお店の名前とは全然違う。
だけど私は大人、もうここでは何も言いません
「やっと見つかったね、お腹すいたね、さ、入ろう入ろう」
そしてそのお店は……期待を裏切るようで裏切らない「なんてことのなさ」と「料金の高さ」……
ま、世の中こんなものです……わかった? ワヤ男君
なんの見栄だかわかりませんが、知らないことは知らないと言いましょう
そして私ももうバリ人には「どこかおすすめのレストランある?」と聞くことはするまい、と
強く心に決めました
でも、彼らが本当によく知るワルンや食堂は別です。
彼らが行きつけるお店には、安くておいしいお店がたくさんありますから、
こちらはこれからもたくさん聞いて、教えてもらおうと思っています
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