先日、おもしろいタクシーの運転手さんに出会いました。
んん~、おもしろいといいますか、悲しいといいますか、せつないといいますか……
でもやっぱりおもしろい
その日の夜はサヌールにおりまして、知人と夕食を終えいったんホテルに帰るところでした。
同じサヌール内ですが北から南へ、普通にゆっくり歩けば30分ぐらいはかかりそう……
今、地図で調べましたら2km弱ぐらいの距離だったみたいなのですが
夜道ですし、特にハイアットという広大な土地のホテルを通り過ぎるには
ずーーっと壁が続くばかりで周りにはお店もなく、暗すぎますし
乗合バスのベモはもう夜ですので運行はとうに終わってしまってます。
要するにタクシーしか選択肢はないのです。
幸いなことにサヌールの目抜き通り、ジャラン・タンブリガンにはまだまだタクシーは走っていますしね
ただですね、信号もないまっすぐの道をピューッと走ると2~3分もすれば着いてしまうのですね、
それが乗ったタクシーの、と言いますか私たちに当たってしまったタクシーの運転手さんに対して
申し訳ないやら、かわいそうやら……
かといって歩くわけにもいきません。仕方ない、タクシーです。
水色の車体の「バリタクシー」を止めました。
またいつかタクシーについてもお話ししたいと思いますが、
最近は安心安全といわれている「バリタクシー」に固執することもあまりなくなってきたのですが
(それでもよそのタクシーと2台並んでいたらバリタクシーを選びますかねぇ、やっぱり)、
この時はたまたま一番早くバリタクシーがつかまりました。
とりあえずドアを開けて乗りこみます。
「こんばんは♪ あのーー、近くて申し訳ないんですけど……
アストン・レジェンドまでお願いします」とホテルの名を告げました。
すると運転手さん……
「アストン……レジェンド?」
どこだかわかっていない様子。他の運転手さんもそうだったのですが、
あまり知られていないんですよね、アストン・レジェンドって。
「えっと……プリサントリアンの手前にあるんですけど」
そのホテルの場所は知ってらっしゃったので、あまりの近さに運転手さんは大落胆のガビョーーン
「あ……は、はい……。プリ……サントリアン……の手前ですね」
しっかり仕事はまっとうして「わかりました、プリサントリアンの手前でございますね」
と言ってくれてるのはわかるのですが、もう声が完全に
「プ……プリかぁ……」
となってるのが申し訳なくも、ちょっとおかしく……
そして走ることやっぱり2~3分。
無事、何事もなく、ホントかわいそうなほどすんなりとアストン・レジェンド前に到着。
バリのタクシーの初乗りはRp.5.000 なのですが、メーターはRp.7.000 ぐらいだったでしょうか。
声のトーンが暗いままの運転手さんは
「はい、アストンレジェンドです……」
哀愁がただよってきます……ドヨ~ン…… (← 声が……)
ああ~、家族が待ってるんだろうなぁ……もうそろそろ今日の仕事も終わりなんだろうなぁ……
クタとか他のエリアに帰る人を乗せられたらよかったのにね……グスン(←ちょっと大げさ)
この時は知人がタクシー代を払ってくれたのですが、
やはり近距離が申し訳なかったのか、私同様、哀愁にやられたのか
「運転手さん、おつりはとっといて」。
普段でも少しチップをのせて多めに払いますが、多分この時はチップにしては破格。
すると運転手さん! 満面の笑み……しかも両手まで合わせて
「マカシ、パッ! マカシ、パッ! マカシ! マカシ!」
「ありがとうございます! ありがとうございます! ありがとう! ありがとう!」
さっきまでのあの哀愁くんはどこに行ったのか……この変わりよう。
現金な……とはまさにこのこと
でも全然イヤな気はしない、今思い出しても笑ってしまう哀愁の運ちゃんなのでした
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