それではいってみましょうか……「トゥリマカシ」の発音です。
もちろんもうご存知の方は笑って聞いていてくださいませ。
私が発音を語るなんて恐れ多いのですが、これはインドネシア語を知らない方向けでございます。
カタカナで書かれたものをカタカナでしか読んだ事のない方のために
わかりやすく書けばどういうふうになるか、ということをやってみよう、ということでございます。
それではまず前回書かせて頂きましたが(前回の記事はこちら)、
「Terima kasih」 ……インドネシア語で「ありがとう」です。
日本語の「ありがとう」が「有(あ)り難(がと)う」……「有(あ)り難(がた)い」ことである、というように
感謝を言い表しているわけでありますが、
インドネシア語の「terima kasih」は「kasih(愛)」を「terima(「受け取る)」という意味です。
もちろん男女の愛という狭い愛のことではありません。
また「kasih」には「あげる」「与える」という意味もありますので
「与えられたものを受け取ります」という意味でもあります。
そこに感謝が生まれるわけですね。
そういった意味も意識しつつ、いってみましょう!
そして意味を意識しましたら、「トゥリマカシ」と一続きには言いますが、
気持ち的には「トゥリマ」「カシ」で区切られてることを意識して下さいね~
それではですね、前回「インドネシア語はローマ字読みでOK」とよく言われているので……
という話をしましたが、実は「トゥリマカシ」の「トゥ」は日本語でのカタカナ読みの「トゥ」とも違うのですね、
ではどうなんだということで、こうです……「テ」の口をして「トゥ」。
「テ」と言って口をそのままにしておきます。
口は軽く開き、少し横に広がっています。
その口のまま、「ウ」の口のようにすぼめず、とがらせず「トゥ」。日本語の音にはない曖昧音ですね。
次は「terima」の「ri」。
この音も、実は日本語の音にはない破裂音、巻き舌の「リ」です。
インドネシア語のなかでも「L(エル)」の「la」「li」「lu「le」「lo」などは
日本語の「らりるれろ」と同じ音ですが、「ra」「ri」「ru」……は巻き舌のらりる……です。
外国人がインドネシア語を話していて「ri」が「li」であっても
誰も何の指摘もしませんがインドネシア人は完全に使い分けています……当たり前ですが
でもこの巻き舌、「オラオラオラ~」と普段ケンカ腰に喋ったりしない人には
結構難しいかもしれませんよね
でもそういえば、イタリア語の「R」も巻き舌でしたっけ?
では続きまして「terima」の「ma」と、「kasih」の「ka」ですが、
これはごく普通の「マ」と「カ」で大丈夫です。
そして次が「si」。
これはカタカナの「シ」ではなく敢えて書けば「スィ」なのですが……
んん~、日本語で甘い物のことを「スィーツ」と書いたりしますが、
実際は「ス」「イー」「ツ」とか、「ス」「ウィー」「ツ」と発音していますよね、
でもそうじゃなくて一音で発音する「スィ」。
しかも、これも「スィ」とは書いたものの、「ス」の口のように口をすぼめず、とがらせず、
「シ」の口をして「スィ」。
そして最後に「h」の音が残っています。
この「h」が最後につくとちょっと息を吐く音になるのですが、さきほどの「シ」の口をした「スィ」の後、
そのままの口の形で息だけを出してみます……決して「ヒ」という音を出すのではないので
仮に「hぃっ」としますと「kasih」の「sih」は「スィhぃっ」となります。
「スィ」「hぃっ」と後から「hぃっ」をつけ足す感じではなく、一気に「スィhぃっ」です。
どうでしょう……
(テの口して)「トゥ」(巻き舌で)「リ」「マ」「カ」(シの口して)「スィ」……(即座に)「hぃっ」。
「te..ri..ma ……kasih」 ……はいっ、いい感じです
なーーんて、こんなこと言っちゃってますけど、
私も発音で大汗、大恥をかいたことがあるのですよ~
私はご飯の墓場です……????
さてこれな~んだ
答えは残念ながら次回へと続きま……しょう
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